先月から2回続けてコラムをご担当いただくのは 一般社団法人夢らくざプロジェクト髙田 亮氏です。

各地で開催し大盛況のイベント「おしごとなりきり出前道場」を運営されています。
エルパの「指揮者体験ワークショップ」を毎年ご依頼いただいています。

「子供たちには大人が抱く固定観念に縛られずに、自由な観点・発想から仕事を選ぶ、あるいは新しい仕事を生み出していってもらえたらなと思っています。」の言葉が響きました。

コラム後編をどうぞご覧ください。

どんな仕事をしたい？どんな大人になりたい？ ～職業体験から見つける未来～（前編）はこちらより
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私たちの活動はコロナ前後でガラッと方向性が変わりました。

コロナ前は、小学生を対象とした職業体験イベントの開催が主な活動でした。
公共施設を借りて自主イベントを開催したり、商業施設からイベントを依頼されて開催したりといった活動をしていました。

その時の課題は、こういう活動に興味のある子供（ひいてはご家庭）は積極的に参加してくれるのですが、興味のない、あるいは、興味があっても何かしらの理由で参加できない子供もいるということでした。
参加者の4人に3人が女の子だったということも、この事実に何かしら関係があるのではないかと思います。
その課題を解決するために、学校の授業の一環で職業体験をする機会を作り、半ば強制的に参加してもらえるようにできないかと考えていたのですが、なかなか思うようにはいっていませんでした。

そんな中でのコロナの流行、イベントの開催が難しくなる中でいただいた中学校の先生からの１本の電話が、状況を変えてくれました。

「中学2年生の職場体験がコロナの影響で実施できなくなっており、その代わりに学校内で職業体験を実施していただくことはできませんか？」

その後は、DMを送るなどの効果もあり、あれよあれよとご依頼いただく学校が増え、これまでに延べ100校以上、15,000人以上のこどもたちに参加いただいています。

音楽関係では、エルパさんに協力いただいて「指揮者」の体験を実施しているほか、「シンガーソングライター」の体験も行っています。

その他にも、ファッション、ものづくり、デザインとアート、ビューティーと癒し、建築とインテリア、食、マスコミ、エンターテインメント、ビジネス、旅行と運輸、公務員と法律、医療と福祉、教育とサービス、スポーツ、日本の伝統（和しごと）と、様々ななジャンルの職業体験を実施しています。

実施地域も首都圏だけではなく、大阪、愛知にも拡大しています。
昨年には、経済産業省が主催する「キャリア教育アワード」で「優秀賞」も受賞させていただきました。

経済産業省HP「第12回キャリア教育アワード受賞企業・団体紹介」
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/career-education/12th_award_report.html

コロナ禍で制限のある学校生活を送っている子供たちにとっては、外部の働く大人から話を聞くだけでなく、実際にその仕事を体験する機会は、とても貴重なものになっているようです。
働くことに対する意識も、ただ単に「お金を稼ぐ手段」から、「相手の困っていることを解決するため」「笑顔で喜ぶ顔を見るため」など、ポジティブな変化が見られています。

もちろん仕事は楽しい面だけではなく、大変なこと、辛いことも沢山あることは確かだと思います。
でも、大変なこと、辛いことがあっても「好きだから続けられる、その先の目標、夢があるから続けられる」ということも多いものです。

イベントに参加してくれた子供の中にも、
「〇〇（職業名）は女の人の仕事じゃないの？」と言っていたのが、体験し終わった後には
「仕事に男も女もないんだよね。好きなことを仕事にするのが一番楽しいね。」
と言うようになったというエピソードを送ってくれた方もいました。

子供たちには大人が抱く固定観念に縛られずに、自由な観点・発想から仕事を選ぶ、あるいは新しい仕事を生み出していってもらえたらなと思っています。

今後も活動の幅は広げていきたいと考えていますので、職業体験に参加したいという方は学校の先生に働きかけていただくなり、ご一緒に職業体験を実施したいという方はお問い合わせいただくなり、皆さんと一緒にこどもの「夢★デザイン」を応援していきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。

夢★らくざプロジェクト（一般社団法人夢らくざプロジェクト）
代表理事　髙田 亮

https://www.yumerakuza.net/
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