2024年1月から2回にわたってコラムを担当して下さるのは、エルパの生演奏をご利用をいただいている港区立介護予防総合センター ラクっちゃの栃堀賀江氏です。

いろいろなことに楽しくチャレンジし、将来にわたり健康な生活が送れるよう準備をする場所として、音楽イベントを含めた様々な取組を実施されています。
健康寿命の延伸のために「音楽」が果たせる役割・効果とは。
どうぞご一読ください。

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港区立介護予防総合センター　ラクっちゃの栃堀と申します。

当センターは区民が健康でいつまでも自分らしく、いきいきと暮らせることをめざした介護予防を専門に行う区立施設です。
いろいろなことに楽しくチャレンジし、将来にわたり健康な生活が送れるよう準備をする場所になって欲しいとの願いを込めて「ラクっちゃ」という愛称がつけられていて、多くの区民に親しまれています。

「健康寿命」という言葉をご存じでしょうか。
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことを指します。
この健康寿命と平均寿命の差が、男性で約9年、女性で約12年あるといわれており、超高齢社会の日本では、健康寿命の延伸こそが介護状態になることを予防するための最重要課題です。

そのためにラクっちゃでは様々な取組を実施しており、音楽もその中の一つです。
大きな声で歌えば口腔機能の維持向上にもつながりますし、イベントに出掛けることが外出の機会となり、孤独や孤立を防ぎます。
特に定期的に開催している音楽イベントは大変好評です。

エルパさんとの出会いは、中小企業振興公社の方から
「ラクっちゃにピッタリの企業さんがいる！」とご紹介いただいたのがきっかけでした。

その後すぐに新型コロナウイルスが猛威を振るいはじめ、ラクっちゃも休館を余儀なくされました。
「自宅でも楽しみながら介護予防に取り組んでほしい」という思いから、エルパさんに初めてお願いした音楽会はなんとZoom配信！
無茶ぶりだったにもかかわらず、快く引き受けてくださいました。

ピアノとアイリッシュハープの編成で作り上げたその音楽会は、題して「みんなと歌おう♪ 自宅でオンライン音楽会」。
演奏を楽しむだけでなく音楽に合わせてカラダを動かし、一緒に歌うパートも盛り込んでいただき介護予防の目的を網羅した最高のプログラムとなりました。

「高齢者がZoom？」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、安心してください。
ラクっちゃではZoom使い方講座も開催し、新しいチャレンジもサポートしています。
パソコンなど新しいことにチャレンジすることは知的能動活動といって脳機能の維持向上にも繋がるのです。

参加者からは
「2年間歌っていなかったので、久しぶりに周りを気にせず歌えたのがとてもよかった」
「歌あり、演奏あり、脳トレあり、とても素晴らしいプログラムでした。また参加したい」
という声を多数いただき、大変好評でした。

開催に向けてご尽力いただいた小島さんにはとても感謝しています。
打ち合わせから当日までのやりとりも細かいところまでしてくださるので安心ですし、初めてのイベントだったのですが当日の手厚いサポートのおかげもあり無事に終えることができました。

港区立介護予防総合センター ラクっちゃ
副センター長
介護予防主任運動指導員
コミュニティーワーカー
栃堀　賀江
https://www.central.co.jp/plaza/rakuccha/