コーディネーターブログ
2023.08.16【お役立ちコラム】音楽で繋ぐ地域と図書館~3世代が集う場所~(前編)
コラム
2023年9月から2回にわたってコラムを担当して下さるのは、エルパの生演奏をご利用をいただいている中央区立日本橋図書館の館長、㈱図書館流通センター 多賀 久野氏です。
音楽イベントを地域の皆様と図書館を繋げる一つとしてご活用いただき、興味や知識を広げるための様々なきっかけを提供されています。
「音楽」が地域の皆さまにどうのように役立っているのか、どうぞご一読ください。
―――――――――――――――――――――――――――――
はじめまして、㈱図書館流通センター 多賀 久野と申します。
現在は中央区立日本橋図書館にて館長をしております。
日本橋図書館では「快適に学び知識を得る機会の提供」という図書館運営の目的に加え、
「文化発展の歴史が深い日本橋地域を知ることのできる場」
「自分の知りたいことや知らないことを見つけることができる場」
「楽しいことに出会い体験できる場」
の実現を目指しています。
(日本橋図書館7階一般書架)
図書館を通して「新しいことに出会う」ことで「知識を広げ深めて」もらう為に、展示や様々なイベントを企画し、多くの方々に参加いただいております。
特に音楽イベントは、静寂が尊ばれる図書館で音楽コンサートだなんて!
と、まだまだ意外に思われるかもしれませんが、開催希望も多く毎回大好評のイベントになっています。
(令和4年度コンサート)
昨年度から図書館の開館時間が21時まで延長されましたが、なかなか認知されませんでした。
そこで図書館ホールの大きな窓を背景に、夜の時間帯にコンサートを開催することで、開館時間延長のアピールに繋げました。
外に広がる空が暮れていく様子を見ながら、夏の夕暮れを感じる音楽を聴き、終わった頃にはすっかり真っ暗でした。
演奏いただく曲も、昨年はアコーディオンとクラシックギター、今年はハープとバイオリンで、楽器も曲も夕暮れにぴったりなものになるよう選んでいただき、昨年も今年も涙を流しながら聴き入る方が複数人いらっしゃり、感動したとの声が多く聞かれる大盛況なものとなりました!
「ハープとバイオリン」のコンサートでは日本橋図書館の公式キャラクターのイラストも作成し、キャラクターの周知等にも繋げました。
コンサートでは生の演奏や楽器を間近で見る体験を提供し、様々な感情を呼び起こすことで、興味・知識欲に繋げていただくことを目的としております。
演奏される曲や楽器について書かれた本や、楽器がでてくる小説など、関連した資料を展示していると、参加された方々が見て、貸出して帰られます。
図書館には興味や知識をより広げるための「きっかけ」が沢山眠っています。
是非皆さん、図書館へ足を運んでみてください。
㈱図書館流通センター(指定管理者)
中央区立日本橋図書館
館長 多賀 久野