コーディネーターブログ
2023.04.18【お役立ちコラム】音楽で実現する「優しい社会」~地域と繋がる精神保健福祉~(前編)
コラム
2023年5月から2回にわたってコラムを担当して下さるのは、エルパにて様々な楽器レッスンを導入いただいている社会福祉法人陽だまりの会 理事長 福地 輝男氏です。
音楽を軸に心の病とそれによる生きづらさ(精神障がい)を持つ方々を支援されています。
地域と繋がる活動を通して「優しい社会」つくりに尽力されています。
どうご一読ください。
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社会福祉法人陽だまりの会 理事長 福地と申します。
私たちは横浜市港北区・鶴見区で心の病とそれによる生きづらさを持つ方々(精神障がい者)を支援している法人です。
精神疾患と精神障がいは「誰もがなり得ること」だからこそ、他人事ではなく病や障がいがあってもなくても
「普通に暮らせる地域」
「助け合いながら生活ができる優しい社会」
を作りたいと思い活動しております。
私たちの特徴は「食」と「音楽」を軸に支援しております。
「食」については、手作りのお弁当を1日100食前後、主に配達での販売をしております。また饅頭の製造や店頭での販売もおこなっております。
地域の中で美味しいとご好評をいただいており、利益はすべて利用者さんへ工賃といった形で分配し、社会経済活動への参画の機会となっております。
ハウス陽だまり(事業所紹介動画)https://www.youtube.com/watch?v=ycef8ceX0S8&t=1s
ハウス陽なた(事業所紹介動画)https://www.youtube.com/watch?v=2zLeEBewNLA
「音楽」については、職員と利用者さんで自分たちの思いを歌詞やメロディーに込めてオリジナル曲を作り、現在はコーラス曲やバンド演奏曲など、全4曲を練習しております。
ふるさと港北ふれあいまつりステージ演奏@横浜アリーナ
https://www.youtube.com/watch?v=_aWn0nYvuHQ&t=245s
オリジナル曲は地域のイベントなどで演奏させていただくことで沢山の方に聴いていただき、地域の精神保健福祉への理解促進を目指しております。
歌詞には、望まずして精神疾患になり辛く理解されにくい障がいを抱えながらも、それを乗り越えながら生活を送る方たちの、優しくて強くたくましい思いが表現されております。
障がいの有無に関わらず誰しもが人生の中で様々なことに迷ったり悩んだりしますが、そのような時に励まされ勇気づけられる歌詞、世代を問わず覚えやすいシンプルなメロディー構成を意識して制作しております。
エルパ様にはボイストレーニングの先生、ギターの先生、PA指導の先生をご紹介していただき、週1回~2週間に1回のご指導をお願いしております。
歌や楽器の演奏を通して
「自分を表現する方」
「仲間との一体感を得られる方」
「趣味として始める方」
「地域イベントを楽しむ方」
など、音楽が心を癒し、生き生きとした生活へ繋がっていることを実感しております。
音楽は人の心を癒し、音楽は人の心の成長に繋がり、音楽は人と人をつなぐ素晴らしい文化です。
この記事を読んで少しでも関心を持ってくださった講師や生徒の皆様、そして音楽を愛する方々と、様々なシチュエーションで合唱や合奏できる日がくることを願い夢が広がる想いでおります。
是非、お気軽にご連絡を頂けると幸いです。
最後まで読んでくださり有難うございました。
(後半へ続く/6月マンスリーエルパ)
社会福祉法人陽だまりの会
理事長 福地輝男
http://www.hidamari-group.jp/