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2022.03.25【お役立ちコラム】音楽で繋ぐ世界平和!~NPO法人 AIMEC~(後編)

コラム

前回から2回にわたってお届けしているコラムは「NPO法人子どものための国際音楽交流協会 (AIMEC/アイメック)」代表 岩井光祐氏による「音楽で繋ぐ世界平和!」です。
(前編はこちらから)

AIMECの理念「平和の輸出」は
エルパの想い「音楽を、もっと身近に」、
グランドデザイン「Smile Together」にも共鳴します。

とても悲しいことに、戦争が現実に行われている今。
「「平和な世界」を作るための音楽に目的を広げてみてはいかがでしょうか?」の言葉が心に響きました。
第2回目後編、ご覧ください。


1987年、神奈川県南足柄市で小学校のPTA会長をやらせていただいた時、校内で集めた鍵盤ハーモニカをペルーのアンデス山脈海抜4千メートルにある小学校へ、出張の折に届けたところ、現地の子どもたちに大変喜ばれました。
これがきっかけで私の退職後の人生が決まりました。

退職後の2010年1月、AIMEC(Association of International Music Exchange for Children.)
「子どものための国際音楽交流協会」を立ち上げました。

神奈川県南足柄市の小中学校の協力を得て鍵盤ハーモニカ・リコーダーを収集し、まずは楽器寄贈の要望を受けたフイリッピンの小学校に寄贈いたしました。


AIMECを立ち上げて以降の13年間で収集地域も拡大し、地元の神奈川県はもとより千葉県、埼玉県、栃木県、東京都の教育委員会・学校・企業・団体・個人の方々からのご協力をいただきながら楽器を収集してまいりました。

また、楽器の種類も鍵盤ハーモニカ・リコーダーにとどまらず、各種金管楽器・打楽器・弦楽器などに広がってまいりました。
寄贈先国もフイリッピン、スリランカ、モンゴル、アフリカのウガンダ、ルワンダ、タンザニア、マラウィ、ボツワナ、セーシェル、モザンビーク、そしてイラン、メキシコ、ベネズエラへ拡大してまいりました。


AIMECの活動は単に楽器を寄贈することだけではありません。
現地への訪問を基本としており、2018年春にはウガンダ、タンザニアへ5人のサックス奏者含め計10人にて訪問し現地の子どもたちとの交流を楽しみました。


2019年春、ウガンダの首都カンパラにてAIMECの名を冠した音楽学校が開校いたしました。
この度、大学3年の女子学生(TB奏者)の方が現地音楽学校にて音楽指導と本人の勉強も合わせて、来る5月に1年間の研修に出発することになりました。

非常に残念なことですが、3月分の原稿書き終えたあと、ロシアがウクライナに侵攻し戦争が始まりました。
2月末、在日ウクライナ大使館では公式ツイッターに志願兵を求める投稿をしました。
70人の志願者が出ましたが(内50人は元自衛隊員)数日後、当募集は削除されました。

長年、軍備費支出に対して控えめな姿勢を維持しておりましたドイツが、軍備費に対して今後大幅な増額を決めました。
日本の政治家からも軍備拡大のコメントがあちらこちらから出るようになりました。
そして経済戦争も、現在同時に進んでおります。
外国での戦争・紛争に対して私たち日本人が無関心でいられる時代は終わりました。
世界の新たな軍備拡大の流れの中で、私たち国民に何ができるのでしょうか?

日本にはロシアのような豊かな地下資源はありませんが、昔から培った世界に誇れる「お稽古文化」があります。
数値で示すデータは持ち合わせておりませんが、私の長年の外国とのお付き合いの中で、日本ほど多くの「お稽古」を大切に育んできた国は無いと承知しております。

極端に言えば日本国民、皆それぞれにそのお稽古文化を体験していると言っても過言ではないかと思います。
しかし、それらの体験と教養を皆様の個々の目標の達成にとどめず
「平和な世界」を作るための音楽に目的を広げてみてはいかがでしょうか?

ひとりひとりの力は小さくとも「世界の音楽家」が、そして「音楽愛好家の方々」が、音楽を通して手をつなぐことができたら、平和な世界に一歩ずつ近づいていけるかもしれません。

皆様、是非AIMECの活動に参加して、そんな世界を一緒に作りませんか。


認定非営利活動法人
子どものための国際音楽交流協会(略称:AIMEC)
理事長 岩井光祐
https://aimec-jp.org/

2022年1月にSDGsの一環とし集めた寄付金を元にAIMECへ寄付を行いました。
AIMEC HPに掲載いただきました。