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2022.02.25【お役立ちコラム】音楽で繋ぐ世界平和!~NPO法人 AIMEC~(前編)

コラム

今回から2回にわたってお届けするコラムは「NPO法人子どものための国際音楽交流協会 (AIMEC/アイメック)」代表 岩井光祐氏による「音楽で繋ぐ世界平和!」です。

弊社エルパはSDGsの一環とし、音楽レッスンをご受講いただいている生徒様(保護者様)へ毎年アンケートと共に寄付金を募っております。
2019年から集まった寄付金を元に2022年1月にAIMECへ寄付させていただきました。

AIMECの理念は「平和の輸出」です。
エルパの想い「音楽を、もっと身近に」、
グランドデザイン「Smile Together」にも共鳴し、今皆さんが練習や演奏している「音楽」は「平和な世界を築き上げるためのとても重要な行為」であると岩井氏は仰っております。

「平和」を考えるとても意味の深い内容になっております。
どうぞご一読ください。

https://aimec-jp.org/

1989年11月米ソ冷戦の象徴とも言える「ベルリンの壁」が崩壊し、世界中の人々は第2次世界大戦後の新たな世界に平和が訪れたと歓喜しました。しかし、現実の世界はその期待を裏切り、むしろ世界各地で戦火は広がり始めました。

戦いの形は様変わりし、国内での権力者と人民の戦い、宗教の相違による戦い、都市におけるテロ行為。
海に守られている日本の私たちにはピンときませんが日々、年々その戦火は確実に拡大しています。
我が国の元首相が、「台湾の有事は日米の有事」と公言されたことには皆様も驚かれたかと思います。

1967年8月、私は旧ソビエト社会主義共和国の船「バイカル号」で横浜を離れ、生まれて初めて外国の地に踏み出しました。
最初に着いたのはナホトカ港でした。
なんとも息苦しい社会主義の規制で縛られていたソ連を抜け、フィンランドのヘルシンキに到着したころには「自由」を満喫することが出来るようになりました。
欧州各地を経由しての目的地はスペイン。
そこで数年間学生生活を楽しむことができました。

スペイン滞在中は頻繁にヒッチハイクで西側の国々を旅しました。
その頃、旅の安全が確保されていたのは米ソ冷戦下での各種規制があったからこそ成し得たことではないのかと、今になってつくずく感じております。

参考までに、日本からの海外出国者は、
1967年 約27万人、日本の総人口約1億人
2019年 約2,000万人(史上最多)、日本の総人口約1億2600万人

残念ながら、外務省が発表する海外安全情報によると「レベル3:渡航はやめてください」の対象となる国は年々増加しつつあります。

世界のほとんどの国々がその「レベル3」の対象国となるのは決して遠い将来の話ではないかもしれません。
因みに、日銀の発表する現在の「実質実効為替レート」は約50年前の頃と同レベルになっております。

私は、帰国後外資系商社に就職し、多くの国々を訪問してまいりました。
海外へ出るたびに感じてきましたのは、世界の旅行者の急激な増加、そして危険度の増加でした。

私が長年の経験から学んだことは、
国のリーダーにのみ任せておいたならば、平和な社会を享受できることにはならない。
個々の人々こそが、外国の人々と友達になり、相互に理解を深めることが大切である
という事です。

「世界の人々が互いに分かり合える方法は何か。そのツールは何か」
と考えを巡らせる中で、私は「音楽である」と確信するに至りました。

皆さんが日々精進している楽器の練習や演奏会。
それは真に「平和な世界を築き上げるためのとても重要な行為」であると私は思います。

続きは次回へ


認定非営利活動法人
子どものための国際音楽交流協会(略称:AIMEC)
理事長 岩井光祐
https://aimec-jp.org/