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2019.12.17【お役立ちコラム】先生必見!夢をかなえる方法とは? 藤拓弘先生コラム2

コラム

こんにちは!
エルパのお役立ちコラムシリーズ 、藤拓弘先生の第2回目です。

言葉には言霊が宿っていると昔から言われている通り、言葉の大切さと、学ぶことの重要性を語って下さっています。

「私は、言葉も音も「贈物」だと思います。」

全ての人に読んでもらいたい、優しい素敵な内容のコラムです。

藤拓弘先生コラム 2
「言葉」を大切にする

私は「言葉の力」を信じている人間の一人です。
言葉には人を動かす力があります。
人を幸せにする言葉もあれば、そうでない言葉もある。

このコラムをお読みの方のなかには、演奏活動をされながら、音楽を教えている方も多いでしょう。
私もピアノを教える一人として、いつも心に置いていることは、
「レッスンは指導者の言葉で作られている」ということです。

・指導者の言葉で生徒が変わっていく

小さな手でいっしょうけんめい弾くピアノに、この上なく愛おしみを感じる指導者がいます。
幼児がクレヨンで一生懸命に描いた絵を見て、思わず微笑んでしまう、それと同じ感覚かもしれません。
そういう先生が子どもにかける言葉は、きっとその子の成長に大きく貢献するものばかりでしょう。

レッスンで面白いのは、
「美しい言葉で伝わると、生徒の演奏も美しくなる」
「貧しい言葉で伝えると、生徒の演奏も貧しくなる」

食べ物と同じなのかもしれません。
栄養価の高いものを食べさせるのか否かで、成長や身体のバランスも変わってくる。
だから指導者こそ栄養価の高い言葉を選び、与えたいと思うわけです。

・アクティブにならないと見つからない

栄養価の高い言葉は、指導者の感受性と大きな関わりがあります。

心動く芸術に触れる
美しい詩を読む
息を飲むような景色に会いにいく
言葉の美しい人と会話する…

そんな心の温度を上げるために、いわばアクティブになる必要があります。

私も経験があります。
生徒の微妙な音のニュアンスが聴き分けにくくなってきたな…と思うときには、心に栄養素が足りていないとき。
そういうときは動く。
心動かすものを求めて動く。

レッスンを磨くためには感性を磨く必要がある。
これはおそらく間違いありません。

・学びは移動した距離に比例する

素晴らしいレッスンをされる先生は、学びにも積極的です。
これだと思う講座にはなんとか時間を作って参加する。
「学びは移動した距離に比例する」と言われますが、
自分の心を動かす学びは、たいていレッスン室の外にあるものなのです。

・贈物にはセンスが必要

指導者が何を感じ、何を伝えるかによって、生徒の何年後かが決まっていくという不思議さ。
音楽家であれば、自分が触れてきたもの、出会った言葉、
感じてきたもので音楽の深みが変わってくる。
奏でる音楽に人間性が大きく関わってくることは誰もが認めるところでしょう。

私は、言葉も音も「贈物」だと思います。
音楽の先生は毎回のレッスンで生徒に、演奏家はコンサートでお客さまに贈物をしているわけです。

贈物にはセンスが必要なのと同じように、音楽を教える人間として、音で何かを伝える人間として、言葉と感性を磨いていくことは大切なことだろう、そんなことをいつも思ったりしています。

★参考「レッスン力を上げる55の言葉」(ヤマハミュージックメディア)

★プロフィール
藤 拓弘(とう たくひろ)先生

株式会社リーラムジカ代表取締役。ピアノ指導者。
東京音楽大学ピアノ科卒業、東京学芸大学大学院修了。ドイツ・ハンブルク音楽院修了。
会員制サービス「ピアノ講師ラボ」にてレッスンや教室運営の情報を提供。ピアノの先生の輪を広げ、社会における存在価値を高める「ピアノ講師のつながるプロジェクト」を展開。
5冊の「成功するピアノ教室」シリーズ(音楽之友社)のほか、「レッスン手帳」「ピアノレッスンアイデアBOOK」「ピアノ教室アイデアBOOK」(ヤマハミュージックメディア)を監修。
●藤 拓弘 公式サイト
「ピアノ講師ラボ」サイト