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2020.11.18【お役立ちコラム】ピアノの選び方 ~ピアノコンシェルジュ 枝根誉志氏(2)~

コラム

ピアノコンシェルジュ 枝根 誉志氏の第2回目は「ピアノの選び方」です。

前回は電子ピアノと生ピアノの違い、そして生ピアノの魅力をお伝えいただきました。
(第1回目はこちらから)

幼児期に生の美しい音色に触れることの意義を知り、アップライト ピアノやグランド ピアノの購入を考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで、「良いピアノ」の選び方についてお伺い致しました。
エルパではピアノ購入のサポートもさせていただいておりますのでお気軽にご相談ください。

枝根誉志氏コラム2
「ピアノの選び方」

「どんなピアノを買ったらいいですか?」とよくお客様からお問い合わせを頂きます。
「良いピアノ」を選ぶために大切なこと、それは正しい知識です。

ピアノ選びの際に知っておいていただきたいポイントをご紹介します。

1、ピアノの材質
ピアノには木材フェルトが多く使われています。
フェルトでできたハンマーという部品で弦を叩いて振動させ、響板というピアノの心臓部とも言われる大きな板を響かせて音を出します。
そのため、厳選された良い木材とフェルトを使用しなければ良い音は出せません。
特に響板と内部の機械(アクション)材料が良いことはとても重要です。

「厳選された良い木材とフェルト」とはどんなものなのか?

良い木材は屋外で長い年月をかけて天然乾燥(シーズニング)されているものです。
響板には音の伝播速度が速いスプルース材を使用することが多いです。

良いフェルトは育ちの良い羊から採れた毛を熟練の技術者によって整音(加工)されたハンマーフェルトであること。
高価なピアノほど熟練技術者が仕上げます。

2、ピアノへのこだわり
製造メーカーによって、ピアノ造りへのこだわりは違います。
自分に合ったピアノ選びが一番です。
耐久性・音色・弾き心地など、弾き比べてみて、「好き」と思える納得のピアノを選びましょう!

3、信頼のおける調律師やコンセルジュに相談する
ピアノに関する知識がある程度あっても、やはり専門家にはかないません。
調律師やコンセルジュと一緒にお店へ行って、試弾することをオススメします。

「1、ピアノの材質」の良さもメーカー・モデル名・価格でほとんどわかります。
ご希望価格にあわせてご希望のピアノを見つけてくれます。


※エルパでは購入サポートを行っておりますので、ご希望の方はご連絡ください。

4、価格設定は適正か
中古ピアノは販売店が販売価格を決めるため、同じモデルでも金額に差があります。
購入前には部品交換やサビ落とし等、どのような修理を行ったか必ず確認しましょう。

5、無理してでも納得のピアノを選ぶ!
ショールームへ行くと、安いピアノから高いピアノまで置いてあるかと思います。
色々弾き比べてみたけれど、予算もあるので安い方のピアノを選んでしまうかもしれません。
しかし、ピアノは頻繁に買い替えるものではありません。

人生1度きりの買い物となるかもしれません。
妥協しないで、納得するピアノをお選びください。

ピアノ購入後には定期的なメンテナンスがとても大切です。
デリケートな楽器ですので、せっかく買った良いピアノもメンテナンスをしなければ良い音を保つことはできません。
調律は春と秋がお勧めです。
定期的に行って綺麗な美しい音色で美的センスを磨いていきましょう。

【プロフィール】

ピアノ調律師
現在イーエムピアノネットワーク取締役社長
ヤマハ時代セールスエンジニアとしてヤマハの新品だけでも500台以上の販売実績を残す。
また技術者としても高い技術を持ち、ピアノの再調整の依頼等も多数請け負う。
現在でも多くのショールームと取引があり、またピアノ調律では30年以上のお付き合いを続けるお客様も多く、
沢山のお客様から家族のように慕われています。

九州男児、スピーチが得意、空手指導員、お茶目